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食と料理

土地の季節を味わう。地元の人に愛される店と、特別な一皿。急がず、静かに。

懐石の一皿
京都の老舗で出された春の懐石。筍の土の香りがまだ残っていた。女将さんが「この筍は、昨日掘ったものです」と静かに言った。 祇園・なかむら / 4月
懐石

季節の懐石

京料理は「季節を食べる」といわれる。春は筍と山菜、夏は鮎、秋は松茸、冬はふぐと湯葉。同じ宿を季節ごとに訪れると、その土地の時間の流れを感じられる。

おすすめ:祇園「なかむら」、嵐山「吉兆」、金沢「近又」
寿司

港町の海の幸

北海道・小樽の市場では、朝から新鮮なウニやイクラを握る店がある。下関ではふぐの季節に、職人が丁寧にさばく姿を見ながら味わう。東京の寿司とは、明らかに違う味わい。

小樽・下関・下田の小さな港

山里の食

山菜と蕎麦

信州や飛騨の山里では、春の山菜と秋のきのこが食卓を彩る。地元のお母さんたちが営む小さなそば屋で、温かいおそばと山菜の天ぷらをいただく時間は特別だ。

観光地化されていない店では、メニューにない「今日の山菜」を聞くと、意外な発見がある。

山里の食卓で

  • 「今日のものを」と聞く
  • 蕎麦は音を立ててすする(作法)
  • 残さずいただく
「松茸は、香りで選ぶ。見た目がきれいでも、香りが弱いものは出さない。」
— 金沢の老舗の料理長
「高山の朝市で、80歳のおばあちゃんが作った梅干しを売っていた。『これ、うちの梅で、去年の夏に漬けた』と言われて、急にその梅の木が見えた気がした。」
飛騨高山 / 9月
高山の地域へ 季節の懐石の記録を読む